#author("2022-09-03T23:55:04+09:00","default:JS2HGW","JS2HGW")
*PCI固定 [#PCI_lock]
NeighborでPCIは特定できているが、近隣のマクロ局が強すぎてどうやっても拾えない基地局のMLS回収に利用します。

**準備 [#o63ca4e6]
-MediaTek製SoC搭載Android端末
--root化不要
--デフォルト電話アプリ「*#*#3646633#*#*」で Engineer Mode が塞がれていないこと
-契約中楽天回線SIM
--現状試した限りでは、他社SIM・SIMなし電測は設定画面で固まる
-[[MTK Engineering Mode>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.themonsterit.EngineerStarter&hl=ja]] アプリ
-[[Network Cell Info Lite & Wifi>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wilysis.cellinfolite&hl=ja&gl=jp]] など、Neighbor 一覧が確認できるアプリ
-バンド3固定ができること
--Neighborにパートナー回線が紛れ込んで目的のセクタが埋もれるため
-掴みたい基地局がNeighborで安定的に表示されていること
--PCIが判明していて、他と重複していないこと
--基地局直下である必要性はないが、アップリンクが確立できる程度のRSRPがあること

**バンド固定 [#k3aba8d8]
バンド固定されていない場合は先にバンド3に固定します。
MTK Engineering Mode アプリを起動し、MTK Settings → BandMode メニューを選択します。
SIM1 / SIM2 の選択画面が表示される場合は目的のSIMを選択します。
3G落ちを防ぐため、UMTS Mode は「WCDMA-PCS-1900」を残してすべてチェックを外します。(1つ残さないとエラーになるため国内未使用バンドを残す)
LTE Mode は「Band 3」を残してすべてチェックを外します。
最後に下部の「SET」ボタンを押して、「set ~ BandMode succeed」が数回表示されれば完了です。

**設定方法 [#v7e931bb]
Network Cell Info Lite & Wifi アプリなどで掴みたいセクタのPCIと帯域幅(20/5MHz)を把握しておきます。
MTK Engineering Mode アプリを起動し、MTK Settings → Channel Lock メニューを選択します。
SIM1 / SIM2 の選択画面が表示される場合は目的のSIMを選択します。
以下のように設定値を選択・入力します。
-Lock:Enable
-RAT:4G
-ARFCN:1500(帯域幅5MHz:1575)
-CELL ID:該当セクタPCI(0-503)

選択・入力し終わったら「Apply Channel Lock settings」ボタンをタップします。
「set Channel Lock success」と表示されれば切り替え準備は完了です。
この状態ではまだ切り替わっていません。
最後に「PLMN Search」ボタンをタップします。
「send AT+COPS=0 success」と表示されれば無事に指定したPCIを持つセクタを掴んでいることでしょう。
ただし、掴んでいるセクタのTAは表示されなくなります。

**解除方法 [#tde0070b]
MTK Engineering Mode アプリを起動し、MTK Settings → Channel Lock メニューを選択します。
Lock:Disable に変更します。それ以外の項目はそのままで構いません。
「RF Reset」「Soft Reset」「Reset」いずれかのボタンをタップします。
どれを選んでも結果的にはあまり変わりないようです。
一時的にネットワーク切断後、数秒後自動的に復帰して本来の基地局を掴み、TA表示も復活します。

**注意事項 [#d7f94c16]
切り替え中に一時的に異常値を記録してしまう可能性があるため、切り替え作業中だけは
CellMapper / Tower Collectorの記録は必ず一時停止しておいてください。

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