Mozilla Location Services のデータロスト対策

Tower Collector を使って収集した電測データを Mozilla Location Services (MLS) にアップロードした際に、高い確率でアップロードしたデータが処理されない現象が 2022年7月頃より発生しており
Tower Collector 反映漏れ対策のページに記載されている方法で、データをバックアップして、データが処理されるまで再アップロードを繰り返すという手順が事実上必須となっていましたが
2023年12月より、Tower Collectorの電測データをサーバーで預かり、MLSでデータが処理されるまで再アップロードを行うサービス「MLSデータアップロードマネージャー」ならびに
Tower Collector との連携アプリ「MLS Upload Helper」が公開されましたので、このアプリを利用する手順を記します。

概要

1.「MLS Upload Helper」アプリをお使いの電測端末にインストール
2.「MLSデータアップロードマネージャー」のWebサイトでユーザーIDを取得
3.ユーザーIDを「MLS Upload Helper」の画面で入力

セットアップ方法

初期設定として、これらのステップが必要です。

MLS Upload Helper アプリのインストール

スマホに以下のAPKファイルをインストールします。
https://gitlab.com/isogame/mls-data-upload-manager/-/blob/main/Client%20Applications%20(Android%20MLS%20Upload%20Helper)/app/release/MLS-Upload-Helper-1-2-public-beta-release.apk

「MLSデータアップロードマネージャー」のWebサイトでユーザーIDを取得

次のWebサイトを開きます:MLSデータアップロードマネージャー

注意事項が表示されますので、内容をご確認のうえ「確認しました」のチェックボックスをオンにして(2か所あります)ニックネームを入力して「作成」をタッチします。
以下のような形式のIDが表示されますので、どこかにコピペしておきましょう。
XG1394858e93abc39asf

ユーザーIDを「MLS Upload Helper」の画面で入力

ニックネームではなく、先ほど表示されたXG1394858e93abc39asfのような文字列を貼り付けて「保存」をタッチします。

使い方

セットアップが完了したら、次のように操作して使います

Tower Collectorで「:」→「Export」を選択すると、次のような画面が表示されますので「JSON for Mozilla Location Services」のみチェックして「EXPORT」をタッチします。

エクスポートが終了すると、次のような画面が表示されますので「SHARE」をタッチして、続いて表示される共有パネルで「MLS Upload Helper」をタッチします。

「アップロードが完了しました」と表示されたら、あとはMLSに反映されるまでサーバー側で自動的に再アップロードを試行します。

Tower Collector にはまだデータが残っていますので、通常のようにUploadを行うか、Clear Allでデータを消します。
*後述のジオフェンシングや、eNB-LCID単位でアップロードするセルを除外する場合は、ここでMLSに送らないようにしましょう

便利な使い方

上記の手順を行うことで、MLSへの反映が行われるまで自動的に再試行が行われます。
さらに「MLSデータアップロードマネージャー」にアクセスすると、アップロードしたデータの管理を行うことができます。

アップロード状況の確認

「MLSデータアップロードマネージャー」の画面上には、アップロードしたセルのMLSへの反映状況が表示されます。

アップロードのキャンセル

(キャンセルする) をクリックすると、セルID単位でアップロードをキャンセルすることができます。

ジオフェンシングの利用 (Tower Collectorで電測したデータのうち、指定地点付近のものをアップロード除外する)

Cellmapperにあるような、自宅付近などデータをアップロードしたくない地点で収集した電測データをアップロードしないように除外処理することができます。

eNB-LCID単位でアップロード除外を行う

eNB-LCID単位でアップロードしたくないセルを指定することができます。

移動速度制限のかかるセルの処理

Tower Collector標準の状態では、毎秒50メートル以上移動している際に収集したセルはMLSに反映されません。主に新幹線に乗車中に収集したセル情報が該当します。
MLSデータアップロードマネージャーでは、これらのデータについて移動速度不明とデータを書き換えてMLSにデータ送信を行います。


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