Tower Collector 反映漏れ対策

2024/03/09追記

より良い方法ができたため、こちらは古い手順となりました。
以後は、Mozilla Location Services のデータロスト対策を使用してください。

概要

2022年7月頃よりデータ集中により本家 Mozilla Location Service (MLS) 側のデータ処理落ちが原因と思われるデータロストが発生しています。
状況としてはアップロードしても反映確率が20-30%程度になる、反映時間が遅くなる事象が発生しています。

対策

根本的な解決策ではありませんが、実用上有効な解決策が発見されて再現性もあるため紹介します。
対策の概要としてはこんな感じです。

1. 本日これ以上電測しないタイミングまで電測データを貯めるだけ貯めておく。
2. アップロード前に電測データのバックアップを取っておく。
3. 電測データをアップロードする。
4. バックアップから電測データを復元し、10-20分間隔を空けて2-3回アップロードする。
5. 次回反映タイミングを確認し、反映されるまで 4. を繰り返す。

初期設定

1. 「Preferences」をタップします。


2. 「General」をタップします。


3. 「Change storage location」をタップします。


4. 「PROCEED」をタップします。

5. 出力先フォルダを選択します。
なおセキュリティ的な制約上、中身のあるフォルダは選択できないようです。
端末やAndroidバージョンによって若干表示は異なります。
例として「Documents」内に「MLS」フォルダを作成することとして説明します。
「Documents」フォルダをタップします。

6. フォルダ作成アイコンをタップするとフォルダ名入力欄が出ます。
例として「MLS」と入力して「OK」をタップします。

7. 「MLS」フォルダが作成されました。
「このフォルダを使用」をタップします。

8. アクセス許可を求めるダイアログが表示されるので、「OK」をタップします。

9. 「General」画面に戻ります。
「Change storage location」欄の下部に指定したパスが表示されていることを確認します。
出力先を変更したい場合には再度この作業をすればOKです。


電測データバックアップ手順

1. 「Preferences」をタップします。


2. 「Advanced」をタップします。

3. 「Export database」をタップします。
なお上書き確認などはなく、既存データに上書きされます。

4. ファイラーなどで指定した出力先に「measurements.db」が出力されていることを確認します。(例:Solid Explorer)
なお、遠方など特に重要な電測であれば、このファイルを別の場所にコピーしておくことをおすすめします。
前述のとおり、確認なく上書きされてしまうためです。

5. 通常通りアップロード作業を行います。

電測データ復元手順

1. 「Preferences」をタップします。


2. 「Advanced」をタップします。

3. 「Import database」をタップします。

4. 危険な操作で自己責任である旨が表示されますが、「PROCEED」をタップします。

5. 何も表示されませんが、これでバックアップした電測データの取り込みは完了です。
元の画面に戻って「STATISTICS」タブの「To Upload」数値は見た目上は増えていませんが、記録開始orアプリのプロセスを終了or再起動すると復活しています。

この方法により、何度でもアップロード作業を行うことが可能です。
とりあえずは1時間に2-3回ほど時間差で復元&アップロードしてみて様子見です。

Rakuten Mini だけは何故かインポートがうまくいかない現象が発生しています。

他のAndroid端末に measurements.db をコピーしてインポート&アップロードしてください。
もしくは、以下の方法を実施することでアップロードできるようです。

  1. エクスポートの保存場所を空の状態でエクスポートして保存
  2. データをアップロード
  3. インポート
  4. エクスポート
  5. アプリ再起動で復元
以下、2. ~ 5. 繰り返し(@saiseki56 さん提供)

参考

measurements.db に記録された基地局情報の確認はこちらのツールが便利です。
measurements.db 解析ツール

注意点

・誤って出力時に「Import database」を選択しないよう細心の注意を払ってください。未アップロードのデータが消失します。

・数回のアップロード作業をしないと反映されない可能性が高いです。
 そのため、この作業を行うのは本日それ以上電測をしない時間帯に落ち着いて作業することをおすすめします。

・アップロード作業をした場合、それがMLSに反映確認をするまでは追加の電測は控えた方が無難です。
 再度上げ直しが必要な場合に誤操作でデータを吹き飛ばす可能性があります。

・インポート後にも記録を続けると前回のデータを引き継げますが、アップロードするデータが膨大になるためあまりおすすめしません。


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