#author("2022-09-03T23:51:36+09:00","default:JS2HGW","JS2HGW") *PCI固定 [#PCI_lock] NeighborでPCIは特定できているが、近隣のマクロ局が強すぎてどうやっても拾えない基地局のMLS回収に利用します。 **準備 [#o63ca4e6] -MediaTek製SoC搭載Android端末 --root化不要 --デフォルト電話アプリ「*#*#3646633#*#*」で Engineer Mode が塞がれていないこと -契約中楽天回線SIM --現状試した限りでは、他社SIM・SIMなし電測は設定画面で固まる -[[MTK Engineering Mode>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.themonsterit.EngineerStarter&hl=ja]] アプリ -[[Network Cell Info Lite & Wifi>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wilysis.cellinfolite&hl=ja&gl=jp]] など、Neighbor 一覧が確認できるアプリ -バンド3固定ができること --Neighborにパートナー回線が紛れ込んで目的のセクタが埋もれるため -掴みたい基地局がNeighborで安定的に表示されていること --PCIが判明していて、他と重複していないこと --基地局直下である必要性はないが、アップリンクが確立できる程度のRSRPがあること **バンド固定 [#k3aba8d8] バンド固定されていない場合は先にバンド3に固定します。 MTK Engineering Mode アプリを起動し、MTK Settings → BandMode メニューを選択します。 SIM1 / SIM2 の選択画面が表示される場合は目的のSIMを選択します。 3G落ちを防ぐため、UMTS Mode は「WCDMA-PCS-1900」を残してすべてチェックを外します。(1つ残さないとエラーになるため国内未使用バンドを残す) LTE Mode は「Band 3」を残してすべてチェックを外します。 最後に下部の「SET」ボタンを押して、「set ~ BandMode succeed」が数回表示されれば完了です。 **設定方法 [#v7e931bb] Network Cell Info Lite & Wifi アプリなどで掴みたいセクタのPCIと帯域幅(20/5MHz)を把握しておきます。 MTK Engineering Mode アプリを起動し、MTK Settings → Channel Lock メニューを選択します。 SIM1 / SIM2 の選択画面が表示される場合は目的のSIMを選択します。 以下のように設定値を選択・入力します。 -Lock:Enable -RAT:4G -ARFCN:1500(帯域幅5MHz:1575) -CELL ID:該当セクタPCI(0-503) 選択・入力し終わったら「Apply Channel Lock settings」ボタンをタップします。 「set Channel Lock success」と表示されれば切り替え準備は完了です。 この状態ではまだ切り替わっていません。 最後に「PLMN Search」ボタンをタップします。 「send AT+COPS=0 success」と表示されれば無事に指定したPCIを持つセクタを掴んでいることでしょう。 ただし、掴んでいるセクタのTAは表示されなくなります。 **解除方法 [#tde0070b] MTK Engineering Mode アプリを起動し、MTK Settings → Channel Lock メニューを選択します。 Lock:Disable に変更します。それ以外の項目はそのままで構いません。 「RF Reset」「Soft Reset」「Reset」いずれかのボタンをタップします。 どれを選んでも結果的にはあまり変わりないようです。 一時的にネットワーク切断後、数秒後自動的に復帰して本来の基地局を掴み、TA表示も復活します。 **注意事項 [#d7f94c16] 切り替え中に一時的に異常値を記録してしまう可能性があるため、CellMapper / Tower Collectorの記録は必ず一時停止しておいてください。