#author("2024-01-21T02:24:45+09:00","default:isogame","isogame") *Mozilla Location Services のデータロスト対策 [#l059fa42] Tower Collector を使って収集した電測データを Mozilla Location Services (MLS) にアップロードした際に、高い確率でアップロードしたデータが処理されない現象が 2022年7月頃より発生しており [[Tower Collector 反映漏れ対策:https://mls.js2hgw.com/tower_collector_fix.php]]のページに記載されている方法で、データをバックアップして、データが処理されるまで再アップロードを繰り返すという手順が事実上必須となっていましたが 2023年12月より、Tower Collectorの電測データをサーバーで預かり、MLSでデータが処理されるまで再アップロードを行うサービス「MLSデータアップロードマネージャー」ならびに Tower Collector との連携アプリ「MLS Upload Helper」が公開されましたので、このアプリを利用する手順を記します。 #contents * 概要 [#xc28b0d2] 1.「MLS Upload Helper」アプリをお使いの電測端末にインストール 2.「MLSデータアップロードマネージャー」のWebサイトでユーザーIDを取得 3.ユーザーIDを「MLS Upload Helper」の画面で入力 * セットアップ方法 [#g1a602bc] 初期設定として、これらのステップが必要です。 ** MLS Upload Helper アプリのインストール [#zf38db27] スマホに以下のAPKファイルをインストールします。 https://gitlab.com/isogame/mls-data-upload-manager/-/blob/main/Client%20Applications%20(Android%20MLS%20Upload%20Helper)/app/release/MLS-Upload-Helper-1-2-public-beta-release.apk ** 「MLSデータアップロードマネージャー」のWebサイトでユーザーIDを取得 [#m5a25487] 次のWebサイトを開きます:[[MLSデータアップロードマネージャー:https://44011.brave-hero.net/manager/]] 注意事項が表示されますので、内容をご確認のうえ「確認しました」のチェックボックスをオンにして(2か所あります)ニックネームを入力して「作成」をタッチします。 以下のような形式のIDが表示されますので、どこかにコピペしておきましょう。 XG1394858e93abc39asf **ユーザーIDを「MLS Upload Helper」の画面で入力 [#xdd40c10] ニックネームではなく、先ほど表示されたXG1394858e93abc39asfのような文字列を貼り付けて「保存」をタッチします。 * 使い方 [#naaa41fd] セットアップが完了したら、次のように操作して使います Tower Collectorで「:」→「Export」を選択すると、次のような画面が表示されますので「JSON for Mozilla Location Services」のみチェックして「EXPORT」をタッチします。 エクスポートが終了すると、次のような画面が表示されますので「SHARE」をタッチして、続いて表示される共有パネルで「MLS Upload Helper」をタッチします。 「アップロードが完了しました」と表示されたら、あとはMLSに反映されるまでサーバー側で自動的に再アップロードを試行します。 Tower Collector にはまだデータが残っていますので、通常のようにUploadを行うか、Clear Allでデータを消します。 *後述のジオフェンシングや、eNB-LCID単位でアップロードするセルを除外する場合は、ここでMLSに送らないようにしましょう * 便利な使い方 [#af6a07de] 上記の手順を行うことで、MLSへの反映が行われるまで自動的に再試行が行われます。 さらに「MLSデータアップロードマネージャー」にアクセスすると、アップロードしたデータの管理を行うことができます。 ** アップロード状況の確認 [#pb587326] 「MLSデータアップロードマネージャー」の画面上には、アップロードしたセルのMLSへの反映状況が表示されます。 ** アップロードのキャンセル [#r1bb278d] (キャンセルする) をクリックすると、セルID単位でアップロードをキャンセルすることができます。 ** ジオフェンシングの利用 (Tower Collectorで電測したデータのうち、指定地点付近のものをアップロード除外する) [#a6e139ff] Cellmapperにあるような、自宅付近などデータをアップロードしたくない地点で収集した電測データをアップロードしないように除外処理することができます。 ** eNB-LCID単位でアップロード除外を行う [#o1dbe235] eNB-LCID単位でアップロードしたくないセルを指定することができます。 ** 移動速度制限のかかるセルの処理 [#a33d0955] Tower Collector標準の状態では、毎秒50メートル以上移動している際に収集したセルはMLSに反映されません。主に新幹線に乗車中に収集したセル情報が該当します。 MLSデータアップロードマネージャーでは、これらのデータについて移動速度不明とデータを書き換えてMLSにデータ送信を行います。